研究室について
研究の方針 〜現場主義
水産科学は産業と密接に結びつく科学です。水産業界の課題を解決するためには、生産者や共同研究者との対話がとても大事だと感じています。
実際に現場に足を運び、自分の目で確認し、関係者と話すことで、課題を知り、多くの発見があり、より良い研究につながります。
当研究室では「現場主義」をモットーに、生産現場やフィールドでの実地調査を重視しています。
机の上では目にすることが出来ないものを、海で追い求めます。
研究活動
研究ツールと必要スキル
行動計測工学研究室では、対象魚の行動をステレオカメラやバイオロギングを用いて計測しています。生物に関する知識に不安がある場合でも、魚のハンドリングや作業ノウハウを丁寧に指導します。
収録された画像の画像処理や、機械学習を使ったバイオロギングデータの解析は計算負荷が高く、データ量も膨大になるため個人が所有するPCでは対応が難しいことがあります。当研究室には複数台の研究用ワークステーションを完備しているので、自分でPCを用意する必要はありません。データ解析にはMATLABやRを使用しており,使用できるように研究室に配属後に丁寧に指導します。数物系分野が苦手でも、データ解析や統計処理の方法をしっかりサポートします。
共同研究者との情報共有や、フィールド調査中の研究活動を効果的に進めるため、コロナ禍以前からSlack (Pro)を活用しています。各自の卒研・修論の進捗は研究室メンバーでSlackのタイムラインを確認しながら進めます。
研究セミナー
プログレスレポートと中間発表
当研究室では、週1回程度、各自の進捗を簡単に報告するプログレスレポートを開催し、進捗に応じた課題の整理したり、研究室メンバーが議論したりする場を設けています。長期休暇の前後では発表形式のプレゼンを行い成果を報告してもらいます。また、水産工学講座では秋頃に4年生を対象とした中間発表会を開催しています。4年生はプレゼン発表を行い、水産工学講座の先生方や大学院生と議論し、卒業研究発表に向けて研究を進めていきます。
共同研究者が来室する際は、取り組んでいる研究をご講演頂いたり、勉強会を開催しています。また、当研究室に関連したテーマを研究する他大学の研究室と合同ゼミを定期的に開催して研究交流や親睦を深めています。
研究室配属
学部生、大学院生募集中!
一緒に海や漁業現場、養殖施設に出かけて、魚を撮影・測定しませんか?
当研究室では、フィールドワークが好きな学部生、大学院生、研究生、ポスドクを募集しています。研究室訪問や面談、問い合わせは随時受け付けています。魚群行動、魚体計測、カメラ計測、画像処理、バイオロギングに興味を持つ学生さんや、野外調査で魚にふれあう研究をしたい学生さんは、ぜひ当研究室をたずねて下さい。(当研究室には海洋資源科学科の4年生が配属できます)
卒業研究や修士研究のテーマをさらに深めたい、学会発表や学術論文を書きたい学生さん、研究者や技術者を目指している学生さんには、修士・博士課程への進学をすすめています。また、他学科や他大学の方が大学院から入学・研究室配属することも大歓迎しています。現メンバーにおいても他大学の卒業生が当研究室の大学院生として活躍しています。
主な年次行事
学部4年生の例 修士1年生の例
4月
研究室ガイダンス(就職活動〜内定まで)
入学式
5月
花見
日本水産工学会学術講演会
6月
7月
輪講発表会(海洋資源科学英語)
8月
夏休み前のプレゼン発表会・大学院入試
9月
日本水産学会秋季大会
10月
11月
中間発表会(水産工学講座)
12月
忘年会
1月
修士論文提出
2月
大学院入試・卒業論文発表会・卒論提出
修士論文発表会
3月
卒業式
修了式・日本水産学会春季大会
卒業・修了生の進路・就職先
(2018年度〜2023年度)
学部生(19名)
北海道大学大学院水産科学院進学(16名)
北海道大学大学院環境科学院進学( 1名)
ソフトウェア系企業 ( 1名)
食品系企業 ( 1名)
修士課程(10名)
ITサービス系企業 ( 3名)
情報通信系企業 ( 2名)
水産系企業 ( 1名)
その他 ( 2名)
中退(公務員内定) ( 2名)